「冷たい飲み物」が栄養吸収の邪魔をする?
冷たい飲み物は、栄養吸収の妨げになる
夏になると氷入りの飲み物やアイスがつい習慣になります。
ですが、その冷たさが体の吸収力を落としていることがあります。
胃や腸は温かい環境でよく働きますが、冷たい飲食で温度が下がると血流や消化酵素の働きが鈍り、せっかく摂った栄養が活かしきれなくなります。
「食べているのに疲れやすい」「体力が戻らない」と感じるとき、原因は“冷え”かもしれません。
夏の冷たい習慣が招く体調不良
冷たい飲み物やアイスは一瞬気持ちいいですが、その後にこんな症状を招くことがあります。
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疲れやすい
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食欲が出ない
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睡眠の質が下がる
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夏バテが長引く
これらは「栄養が足りない」のではなく、「摂った栄養を吸収できていない」ことが原因の場合があります。
なぜ冷たい飲食で吸収力が落ちるのか
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内臓温度の低下で血流が減る
胃や腸は37℃前後で一番よく働きます。冷たい飲食で温度が下がると、血管が縮み栄養の運搬力が低下します。 -
酵素の働きが鈍る
体温が1℃下がると酵素の働きも約10%落ちると言われます。分解や吸収のスピードが遅くなります。 -
腸の動きが弱まる
食べ物の移動が遅くなり、腸内バランスが崩れやすくなります。善玉菌が減ると吸収効率も下がります。
豆知識
日本人は欧米人より胃腸が小さいため、冷えの影響を受けやすい傾向があります。
冷たい飲み物との付き合い方(実践編)
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常温を基本に、冷たいものはタイミングを選ぶ
食前・食後すぐは避け、運動直後や熱中症対策の時だけにする -
「温×冷」のバランスを取る
冷たい物を摂った後は温かいお茶やスープでリセット -
水分と塩分の質を見直す
水は天然水や麦茶、塩は自然塩(海塩や岩塩) -
吸収を助ける栄養素を意識
ビタミンB群、マグネシウム、亜鉛、カリウム
まとめ
夏の体調不良は「栄養不足」ではなく「吸収不足」のことも多いです。
冷たい飲み物を完全にやめる必要はありませんが、量・タイミング・組み合わせを工夫することで吸収力は大きく変わります。