紫外線対策は日焼け止めだけじゃ足りない ― 細胞を守る“内側ケア”の重要性
「日焼け止めを塗っているから安心」――そう思っていませんか?
実は紫外線は、肌の表面を越えて細胞の中にダメージを残すことが分かっています。
その正体は「活性酸素」。
乾燥・シワ・老化を早めるのは、この細胞内部で進む酸化ダメージなのです。

活性酸素とは? ― “体の中のサビ”
活性酸素は本来、細菌やウイルスを退治する“防御役”。
しかし紫外線を浴びすぎると、必要以上に発生してしまい、正常な細胞まで攻撃します。
この状態を「酸化ストレス」と呼びます。
金属がサビて脆くなるように、私たちの体も内側から劣化してしまうのです。

活性酸素がもたらす3つの大ダメージ
1. 脂質の酸化 ― 細胞膜が壊れる
細胞を守る膜(細胞膜)は脂質でできていて、水分保持や外的刺激のブロックを担います。
しかし酸化で膜に穴が開くと、
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水分が逃げて乾燥が進む
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外部刺激に弱くなり、炎症・くすみを引き起こす
つまり「肌の盾」が破れ、バリア機能が落ちてしまうのです。
2. タンパク質の劣化 ― コラーゲンが弱る
肌の弾力を支えるコラーゲンもタンパク質の一種。
酸化でコラーゲン繊維が切れたり弱ると、
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ハリや弾力が失われる
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修復スピードが落ち、シワやたるみが進行する
“元に戻らない肌”が作られてしまいます。
3. DNAの損傷 ― 設計図にエラー
DNAは細胞を正しくコピーするための設計図。
活性酸素がここに傷をつけると、
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正常な細胞を再生できない
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老化が加速する
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免疫力低下や病気リスクの上昇
紫外線ダメージは、見た目の問題にとどまらず遺伝子レベルのリスクに及びます。
秋こそ注意すべき「ダメージの蓄積」
紫外線量が減る秋でも油断は禁物です。
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夏の間に受けた酸化ダメージが残っている
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冷たい飲食や冷房で腸が冷え、栄養吸収が落ちている
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修復に必要な栄養素が不足し、回復が追いつかない
つまり 「夏の紫外線」+「秋の回復不足」 が重なり、細胞にとって負担が大きい季節なのです。

紫外線の本当の怖さは“細胞の酸化”
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紫外線は活性酸素を発生させる
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活性酸素は脂質・タンパク質・DNAを攻撃し、乾燥・シワ・老化・不調の原因になる
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秋は特に「夏のダメージが残りやすく、回復が追いつかない季節」
紫外線の影響は「日焼け」だけではなく、細胞レベルで酸化ダメージが進んでいくという点を理解することが重要です。