内側からの紫外線対策 ― 抗酸化栄養素はどこでどう効く? – サプリプロラボ - 日本予防医学マイスター協会 推奨サプリメント

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内側からの紫外線対策 ― 抗酸化栄養素はどこでどう効く?

紫外線で生まれる活性酸素は、体の内側で静かにダメージを広げています。


その対策こそが 抗酸化栄養素

ただし重要なのは、
「どこで働くのか」
「何を抑えるのか」
「結果どう変わるのか」。

抗酸化栄養素はすべて同じように効くのではなく、守る場所ごとに役割が違うのです。
この“役割分担”を理解すると、紫外線対策の見え方が大きく変わります。


抗酸化は“役割分担”で効く

紫外線で発生する 活性酸素 は、体の場所ごとに異なる酸化ダメージを与えます。
そのため抗酸化栄養素は、それぞれが特定の場所を守る“守備隊”として働きます。

  • 血液や細胞内
    活性酸素がDNAや酵素を傷つけると、疲労や炎症、老化の進行につながります。
    ビタミンCなどがここで働き、酸化を素早く除去して細胞活動を安定させます。

  • 細胞膜(脂の膜)
    脂質は酸化に弱く、ひとつ酸化すると「脂質過酸化」の連鎖が広がります。
    これが進むと膜が硬くなり、潤いやバリア機能が低下します。
    ビタミンEがこの連鎖反応を抑え、膜のしなやかさを保ちます。

  • 目の奥(黄斑)
    網膜は紫外線やブルーライトを直接受け、酸化ストレスが集中しやすい場所です。
    ルテインやゼアキサンチンはここに蓄積し、光をフィルターのように吸収して、視細胞を酸化から守ります。


抗酸化作用を持つ栄養素の働き

ビタミンC

  • 場所:血液・細胞内

  • 働き:活性酸素を直接消去する水溶性の代表的な抗酸化物質。さらに酸化して役割を終えたビタミンEを“再生”し、もう一度使える形に戻すリサイクル機能を持つ。

  • 不足すると:コラーゲン合成が滞り、毛細血管や皮膚のもろさが増す。紫外線後の赤みが長引きやすくなる。

  • 結果:紫外線による急な酸化ダメージを抑え、肌の透明感を支える。


ビタミンE

  • 場所:細胞膜(脂質部分)

  • 働き脂質の酸化を食い止める働きを持ち、特に「脂質過酸化の連鎖」を止められる唯一の栄養素です。
    そのため細胞膜や血管の内側の柔軟性を守り、健康な状態を保つ役割を果たします。

  • 不足すると:血流が悪化しやすく、乾燥・冷え・シワなどが進行しやすい。

  • 結果:肌の潤いを守りつつ、血流改善にも寄与する。 


βカロテン → ビタミンA

  • 場所:細胞膜まわり(脂質が多い部分)

  • 働き:光由来の酸化ストレスをやわらげ、必要に応じてビタミンAへ変換。皮膚や粘膜の分化・修復を促し、バリア機能を強化。

  • 不足すると:肌の回復が遅れ、乾燥や荒れが出やすくなる。粘膜が弱まり免疫低下にもつながる。

  • 結果:紫外線ダメージからの回復力を高め、肌を“戻りやすい状態”に整える。


リコペン

  • 場所:皮膚・肝臓・副腎など脂質が豊富な組織

  • 働き:特に強力な活性酸素種「一重項酸素」を消去する力は、カロテノイドの中でもトップクラス。紫外線により発生する酸化をダイレクトに抑える。

  • 不足すると:日焼け後の赤みや乾燥感が残りやすい。長期的には光老化の進行が早まる。

  • 結果:肌の赤みやつっぱりを抑え、日差しに強い“土台肌”をつくる。


ルテイン/ゼアキサンチン

  • 場所:目の奥(黄斑)

  • 働き:黄斑に集中して存在する色素で、紫外線やブルーライトをフィルターのように吸収。網膜の視細胞を酸化から守り、視機能を保つ。

  • 不足すると:黄斑の色素密度が低下し、かすみ・疲れ目・加齢黄斑変性のリスクが上昇。

  • 結果:長時間のPC・スマホ作業や強い日差しから目を守り、視界のクリアさを維持。


ポリフェノール/緑茶カテキン

  • 場所:全身(血流に乗って全身をカバー)

  • 働き抗酸化作用に加え、炎症を引き起こす体内のスイッチ(NF-κBなど)を抑える働きがあります。
    その結果、酸化と炎症という二重の負担を減らすことにつながります。

  • 不足すると:酸化ダメージの回復が遅れ、疲労が蓄積しやすい。

  • 結果:1日の酸化・炎症の積み重ねをやわらげ、体の守る力を底上げ。


+下支え成分

  • セレン:体内の抗酸化酵素(グルタチオンペルオキシダーゼ)の必須成分。活性酸素の“後始末”を加速。

  • 亜鉛:DNA修復・免疫反応に必須。不足すると肌や爪の回復が遅れる。

  • コエンザイムQ10:ミトコンドリアでのエネルギー産生を支えつつ抗酸化。加齢とともに減少するため補給が重要。

  • マグネシウム:代謝全般の潤滑油。体内の300以上の酵素反応を助け、抗酸化酵素の働きも後押し。


いつ効く?

  • 直後(分〜時間): ビタミンC・E・リコペンが即応し、酸化ストレスを緩和。

  • 数日: ビタミンC+ビタミンA(βカロテン)で修復のスピードが高まる。

  • 数週間〜: リコペン・ルテインが組織に蓄積し、紫外線に強い“抗酸化基盤”を形成。


まとめ

紫外線は血液・細胞内・細胞膜・目の奥など、場所ごとに異なる酸化ダメージを与える。
抗酸化栄養素は体内で役割を分担し、相互に補い合うことで最大の防御力を発揮します。